真っ当な美容医療を
適正価格で提供し
業界の健全化を図る

わたしたちローエクリニックの理念は「真っ当な美容医療を適正価格で提供し、業界の健全化を図る」ことです。昨今、日本における美容医療の需要は急速に拡大しており、飛躍的な成長を遂げています。その一方で、多くの死亡事故や医療費の二重請求、さらには契約するまで患者様を軟禁するような悪質なケースが後を絶ちません。これは、行き過ぎた利益至上主義が招いた弊害であると考えております。
では、なぜこのような数々の問題が生じてしまうのでしょうか。具体的に、その背景について考えてみましょう。
美容医療には、大きく分けて2つの特徴があります。1つ目は、価格設定が厳しく制限されている保険診療と異なり、美容医療などの自費診療では自由に価格を決定できるという点です。2つ目は、十分なエビデンスに裏打ちされた治療法がまだ確立されていないという点です。つまり、医療機関や医師によって提案される治療法は多岐に渡り、多様な治療が混在しているのが現状です。
この2つの特徴が重なると、どのような問題が生まれるのでしょうか。それは、治療の有効性にかかわらず、利益率の高い治療法が横行するということです。初めから医師が診察し治療方針を決めるクリニックであれば、医師としての矜持から、常識から大きく逸脱した治療を勧めることは考えにくいのですが、医師ではない無資格者が行うカウンセリングにおいては、どうしても利益優先の治療が推奨されがちです。
また、医療には患者様と医療提供者との間に大きな知識の格差(情報の非対称性)があり、患者様ご自身が治療の適正価格や効果を正確に判断するのは困難です。多くの方がクリニックを選ぶ際には、聞き覚えのあるクリニックであるかどうかや、安価なクーポンの有無など、広告を頼りにしているのが実情であり、医師の技術力を詳細に評価して選んでいる方はごく少数でしょう(実際には、オペ動画を見てもあまりに専門的で、医療の専門知識がない方が評価するのは極めて難しいのが現実です)。そのため、医療機関は患者様を集めるにあたり、技術を高めるのではなく、大量の広告を打って集客を図るのです。利益率の高い治療を執拗に勧め、初診当日限定の割引(実際には、定価が過剰に高く設定されているだけ)などの甘言で患者様を惑わせ、その結果として、先述のような問題へとつながっていくのです。
大手クリニックでは、広告費が売上の半分以上を占めるとも言われています。つまり、10万円の処置を受けたとしても、5万円以上が広告費に消えている計算になります。しかも、こうしたクリニックでは十分な技術が保証されていないというのも、残念ながら現実です。利益至上主義のクリニックが求める医師像は、技術力の高い医師ではなく、効果が確かでなくとも利益率が高ければ反論せず従順にその治療を行う医師なのです。初期研修を終えてすぐに美容外科の道を選ぶ「直美(ちょくび)」が話題になっていますが、そうした直美の先生が大手クリニックに多い背景には、このような構造があると考えられます(もちろん、直美の中にも真摯に勉学に励み、技術を磨いている立派な先生方も多くいらっしゃいます)。
当院は、こういったクリニックとは正反対の立場の存在でありたいと考えています。実際に当院の価格表をご覧いただければお分かりになるかと思いますが、ほとんどの施術が大手クリニックの半額以下の価格となっております(中には1/10程度のものもございます)。広告には一切費用をかけていないため、多くの方に当院を知っていただくことは容易ではありませんが、目の前の患者様一人ひとりと真摯に向き合い、少しずつその輪を広げていくことで、いずれ多くの患者様に当院を知っていただき、我々の価格設定が業界の新たな常識となり、結果として利益至上主義のクリニックが減少する——それこそが、ローエクリニックの目指す未来です。
「真っ当な美容医療を適正価格で提供し、業界の健全化を図る」。この理念を実現するために、どうか皆様のお力添えをお願い申し上げます。共に、美容医療業界の健全な未来を築いてまいりましょう。