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シワ改善の最前線|ボトックス治療の効果を徹底解説

 美容医療の世界で広く知られているボトックス。テレビやSNSでも頻繁に取り上げられ、多くの方が興味をお持ちではないでしょうか。しかし、「実際どんな効果があるの?」「安全なの?」といった疑問を抱える方も多いと思います。


 この記事では、美容外科医の立場から、ボトックスについての正確な情報をわかりやすくお伝えします。美容に関心がある方はもちろん、お顔のしわやたるみが気になり始めた方にも役立つ内容となっています。


【ボトックスとは?その仕組みと効果について】

 ボトックスは正式には「ボツリヌストキシン」と呼ばれる成分を使った治療法です。これは自然界に存在する細菌が作り出すタンパク質の一種で、医療用に精製されたものを使用します。


 ボトックスは、大きく分けて、4つの効果があります。


①シワを予防する効果

 お顔の表情じわは、表情筋と呼ばれる筋肉が繰り返し動くことで生じます。ボトックスは注射によってこの筋肉の動きを穏やかに抑えることで、しわを目立たなくし、また予防することができます。例えば、眉間の縦じわや、おでこの横しわ、目尻の笑いじわなどが人気の部位です。


 効果は注射後、約3〜7日で現れ始め、2週間程度で最大になります。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には3ヶ月程度です。その後、徐々に筋肉の動きが戻ってくるため、効果を維持したい場合は3ヶ月毎の定期的な治療が必要です。徐々に筋肉が衰えてくるので、継続すれば、投与間隔を少しずつ伸ばすことが可能です。


 下の写真は双子の女性で、ボトックスを打っていない人と定期的に打っている人との比較画像です。


William J. Binder MD ARCH FACIAL PLAST SURG/VOL 8, NOV/DEC 2006 から引用
William J. Binder MD ARCH FACIAL PLAST SURG/VOL 8, NOV/DEC 2006 から引用

 どちらが若く見えますか?ボトックスを定期的に打っている右側の女性の方がとても若々しく見えますね。ボトックスは予防効果がメインですので、なかなか効果を比較しずらいですが、双子だととてもわかりやすいですね。また、ボトックスの副次効果として、皮脂を抑える美肌効果もあり、それも右の女性が若々しくみえる原因かもしれません。


 また、ヒアルロン酸はシワを伸ばす効果があるので、合わせて行うと非常に効果的です。当院では各々のシワに合わせて、カスタマイズでボトックスとヒアルロン酸を併用して治療を提案していますので、是非一度ご相談くださいませ。


②筋肉を小さくする効果(小顔効果、脚長効果)

 ボトックスは筋肉の動きを抑えることができます。動かなくなった筋肉は、だんだん細くなっていきます。たとえば、エラの部分の筋肉(咬筋)にボトックスを打つと、かみしめる力が弱くなり、エラがすっきりして小顔になります。ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)に打つと足が細くなり脚長にみえます。


 効果は注射後、約2週間程度で現れ始め、1ヶ月程度で最大になります。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には3ヶ月程度です。その後、徐々に筋肉の動きが戻ってくるため、効果を維持したい場合は3ヶ月毎の定期的な治療が必要です。徐々に筋肉が衰えてくるので、継続すれば、投与間隔を少しずつ伸ばすことが可能です。


③汗を抑える効果

 人の体は、神経からの信号で汗を出しますが、ボトックスはその信号をブロックすることで、汗をかくのを防ぎます。特に、ワキや手のひら、足の裏、デリケートゾーンなど、汗が多く出る場所に使われることが多いです。ワキガなどで悩まれている方にも人気の施術です。


 効果は注射後、約2週間程度で現れ始め、1ヶ月程度で最大になります。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には3ヶ月程度です。効果を維持したい場合は3ヶ月毎の定期的な治療が必要です。


④お肌の皮脂(あぶら)をおさえる効果

 皮脂は、毛穴の中にある「皮脂腺」というところから出ますが、ボトックスはその皮脂腺の動きを弱めることで、皮脂の量を減らします。特に、おでこや鼻など、テカリやすい部分に使うと、べたつきを防ぎ、化粧くずれもしにくくなります。


 効果は注射後、約2週間程度で現れ始め、1ヶ月程度で最大になります。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には3ヶ月程度です。効果を維持したい場合は3ヶ月毎の定期的な治療が必要です。


⑤花粉症の症状を和らげる効果

 鼻水やくしゃみを引き起こす神経の信号をブロックします。そのため、花粉が原因で鼻がムズムズしたり、鼻水が止まらなくなったりするのを防ぐことができます。


 効果は注射当日から効果が現れ始め、1〜2週間程度で最大になります。効果の持続期間は個人差がありますが、一般的には1ヶ月程度です。2週間毎の投与を目処に1シーズンで3〜4回程度の投与をお勧めいたします。


【ボトックス治療の実際|施術の流れと注意点】

 ボトックス治療は比較的シンプルな施術です。一般的な流れをご紹介します。


  1. カウンセリング:医師が患者さんの悩みや希望を聞き、適切な治療プランを提案します。

  2. 洗顔・消毒:施術前に顔をきれいに洗い、注射部位を消毒します。

  3. 注射:極細の針を使って、必要な部位に適量のボトックスを注入します。注射時間は10分程度です。

  4. アフターケア:施術後のケア方法について説明を受けます。


 注射時の痛みは、蚊に刺されたような軽い痛みで、ほとんどの方は我慢できるレベルです。心配な方は、施術前に麻酔クリームを塗ることもできます。

施術後は、以下のことに注意してください:


  • 24時間は激しい運動を避ける

  • 24時間はアルコール摂取を控える

  • 数日間は強くマッサージしない


 これらに注意していただければ、日常生活に大きな制限はなく、お仕事や家事も普段通り行えます。


 一般的な施術料金は部位によって異なりますが、1回あたり3,000円〜20,000円程度です。保険適用外のため全額自己負担となりますが、当院ではオープンフェアとして業界最安値で提供していますので、是非ご検討ください。


【ボトックスの安全性|副作用と適応について】

 ボトックスは世界中で長年使用されてきた実績があり、適切に使用すれば比較的安全な治療法です。ただし、全く副作用がないわけではありません。一般的な副作用としては下記が挙げられます。


  • 注射部位の内出血や腫れ(数日で改善します)

  • 頭痛(一時的なものです)

  • まぶたの下垂(適切な投与量・注射位置で予防可能)

  • 非対称の表情(熟練した医師による施術で予防可能)


 これらの副作用は多くの場合、一時的なもので自然に改善します。重篤な副作用はきわめて稀ですが、安全性を高めるためには、必ず医師によるカウンセリング、及び、施術を受けることが大切です。以下の方はボトックス治療を受けられない、もしくは注意が必要な方です。


  • 妊娠中・授乳中の方

  • 神経筋疾患(重症筋無力症など)をお持ちの方

  • 注射部位に炎症や感染症がある方

  • ボツリヌス毒素にアレルギーがある方


 アレルギーに関しては、ヒト由来のボトックス(アラガン社)やボツラックス(ヒューゲル社)のものを使うことでリスクを最小限にすることができます。それ以外のボツリヌストキシン製剤はヒト由来ではない(他の生物由来)ことが多いので、あまりに安価なボツリヌストキシン製剤を使っているクリニックは注意した方がよいと言われます(ROHE CLINICはすべてヒト由来のボツリヌストキシン製剤を使用しております)。


 また、効果には個人差があることを理解しておくことも大切です。期待以上の効果を求めて過剰な治療を受けると、表情が不自然になる可能性があります。自然な表情を保ちながら、悩みのしわだけを改善する「ナチュラルメイク感覚」の治療を当院はお勧めしております。


まとめ

 ボトックスは、表情じわの改善に効果的な治療法で、ダウンタイムが少なく気軽に受けられることが魅力です。適切に使用すれば安全性も高いのですが、必ず信頼できる医療機関で医師の施術を受けることが重要です。


 美容医療は「自分らしさを保ちながら、より良く見せる」ためのものです。過度な若返りを求めるのではなく、自分の魅力を引き出すための一つの選択肢として、ボトックス治療を検討してみてはいかがでしょうか。


 正しい知識を身につけて、あなたに合った美容医療を選んでください。

 
 
 

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