肌再生を促す注目のスキンブースター「リジュラン」と「リズネ」とは?
- ROHE_CLINIC_GINZA
- 5月11日
- 読了時間: 5分

シミやたるみが目立ってきたわけではないけれど、なんとなく「肌が疲れている」「元気がない」——そんな漠然とした悩みにアプローチする美容治療として、今注目されているのが「リジュラン」「リズネ」。いずれも、肌本来の再生力を高めて、ハリ・うるおい・ツヤといった肌の“質感そのもの”を整えるスキンブースター治療です。
今回はこの2つについて、分かりやすく深掘りしていきます。
◆ リジュランとリズネは「PN注入治療」の仲間
リジュランもリズネも、主成分はポリヌクレオチド(PN:PolyNucleotide)という物質で、これはサーモン科由来のDNA断片を高純度に抽出・加工したもの。このPNが注射によって皮膚内に届けられると、細胞の自己修復力を高め、自然治癒力で肌を内側から立て直す働きがあります。
◆ 効果
真皮の線維芽細胞を活性化 → コラーゲン・エラスチンの産生が促され、ハリや弾力が回復
血管新生・炎症抑制 → 赤み、毛細血管、ニキビ跡の改善
保湿バリア機能の強化 → うるおい、透明感、乾燥小じわの改善
特徴的なのは、“即効性より持続性”
ヒアルロン酸注射のように「その場でパンと膨らむ」わけではありません。数日〜数週間かけてじわじわと変化が現れ、肌の基礎体力を底上げするような変化を生みます。
◆ 痛み・ダウンタイム・副作用について
リジュランヒーラー | リズネ(Lizne) |
注入される層 | 真皮(深め) | 表皮〜浅層(浅め) |
主な目的 | 肌再生・弾力・小じわ改善 | 保湿・ツヤ・くすみ改善 |
効果の出方 | ゆっくり・持続性あり | 比較的早い・即効性重視 |
ダウンタイム | やや長め(1〜3日) | 軽め(半日〜1日) |
痛みの程度 | やや強め | やや弱め |
向いている人 | 肌悩みが明確な人(しわ・たるみ等) | ナチュラルに肌を整えたい人 |
◆ どんな人に向いている?
肌に疲れやくすみ、乾燥感を感じている
注入系に興味はあるがナチュラルな仕上がりが理想
スキンケアで限界を感じてきた
「予防美容」に取り組みたい
◆ 料金・施術ペースの目安
1回あたり:20,000〜60,000円前後(クリニックにより異なる)
初期は2〜4週間間隔で3〜4回 → その後は3〜6か月ごとのメンテナンス
セット割やコース料金の提供も多い
◆ リジュラン/リズネの注入量の目安(部位別・1回あたり)
部位 | 目安量(両側合計) | |
目まわり | 0.5〜1.0cc | 目の下の小じわ・くすみ・ハリ改善に効果的 |
頬〜ほうれい線 | 1.0〜2.0cc | ハリ・毛穴・乾燥ジワなどの改善目的が中心 |
額 | 1.0〜2.0cc | ちりめんジワ・皮膚の質感改善に有効 |
フェイスライン〜あご | 0.5〜1.0cc | たるみ予防・肌の引き締め・キメ整えに |
全顔トータル | 2.5〜6.0cc | 初回はこの範囲で設計されることが多い |
◆ 歴史と開発背景
▶ リジュランの誕生(韓国発の再生医療技術)
リジュランは韓国の再生医療研究から生まれ、2009年に韓国・シジェン製薬(Pharmaresearch)社が開発。当初はやけどや傷あとなどの再生治療用に使われていましたが、その肌質改善効果が美容皮膚科医の注目を集め、美容医療としての使用が広まりました。
▶ リズネの登場(“改良型PNブースター”として)
リズネは有名なリジュランの特許切れを機に開発された後発品2020年代に登場した比較的新しい製剤で、PN濃度をやや抑え、より浅く・広く注入できるよう改良されています。開発元は韓国のLISCure社で、肌の再生だけでなく「保湿やツヤ改善」を狙ったナチュラル志向の設計になっています。
◆ リジュランとリズネの違い
ほぼ同様の目的で使われることが多いですが、細かく比較すると以下のような違いがあります。
項目 | リジュラン | リズネ |
主成分 | ポリヌクレオチド(PN) | ポリヌクレオチド(PN) |
テクスチャ | やや粘度あり(重め) | なめらかで水っぽい(軽め) |
痛み・腫れ | やや出やすい | 比較的出にくい |
向いている部位 | 頬・額・フェイスラインなど | 目元・口元など繊細な部分 |
仕上がり | 弾力・ハリ重視 | ツヤ・透明感重視 |
ダウンタイム | 半日〜2日 | 数時間〜1日 |
◆ まとめ
目的と肌状態で選び分けるのが鍵
すでに小じわ・赤み・たるみなどが気になり始めているなら「リジュラン」
肌が荒れてはいないけれど、質感やツヤ感をもっと良くしたいなら「リズネ」
どちらも外見を急激に変えるものではなく、肌の質を“整えて戻す”ような治療。だからこそ、早めに始めることが最大の効果を生むポイントです。
◆おまけ 他の注入系肌治療との違いは?
近年、肌質改善を目的とした注入治療はリジュラン・リズネの他にもさまざまあります。ここでは、有名な治療と比べて、どこが違うのかを分かりやすく整理します。
治療名 | 主成分 | 主な効果 | 向いている肌悩み | 特徴(アプローチ) | ダウンタイム | 推奨回数 | 料金相場(1回) |
リジュラン/リズネ | ポリヌクレオチド(PN) | 肌再生、修復、ハリ、弾力 | 小ジワ・乾燥・ゆるみ肌 | 自己治癒力を高めて再生を促す | ややあり(赤み・膨疹) | 3〜4回/月1回 | 約3〜5万円/1cc〜2cc |
スネコス | アミノ酸+非架橋ヒアルロン酸 | ECM再構築、コラーゲン生成 | ハリ・小ジワ・目元の老化 | 自然な肌質改善、軽めの再生刺激 | 軽度(腫れ少) | 4回/週1回 | 約4〜7万円 |
プロファイロ | 高濃度ヒアルロン酸(架橋+非架橋) | リフトアップ、保水、弾力 | たるみ・乾燥・ゆるみ肌 | 生体刺激で肌を根本から改善 | 少なめ(注射部位の膨疹) | 2回/1ヶ月間隔 | 約7〜10万円 |
ジュベルック | ポリデオキシリボヌクレオチド(PDRN) | 肌再生、ハリ、小ジワ | ゆるみ・ハリ不足・ニキビ跡 | リジュランに近い再生系注入 | 中程度(赤み・腫れ) | 3〜4回/月1回 | 約3〜5万円/1cc〜2cc |
フィロルガ(シャネル注射) | 美容成分+非架橋ヒアルロン酸 | ツヤ、透明感、美白、保湿 | くすみ・乾燥・肌疲れ | 美容成分を補うケア中心の注入治療 | 少なめ(針跡など) | 3〜5回/月2回 | 約2〜4万円 |
✔ 簡単なまとめ
リジュラン・リズネ:肌そのものを“修復”する再生治療
スネコス:ECM(細胞外マトリクス)を整え、自然なハリを作る
シャネル注射:肌に必要な栄養素を“補う”ケア系の注入
どれも「肌をきれいにする注射」ではありますが、
▶ リジュラン・リズネは再生医療の応用で“自分の力で肌を再建”するアプローチ、
▶ 一方でスネコスやシャネル注射は補助・栄養を与えて変化を促すアプローチといえます。
まずはお気軽にご相談にお越しください。
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